PCのスリープ(モード)とは
スリープモードとは、PCの状態をメインメモリに保持したまま、システムを一時停止させ、省電力状態にする機能です。一定時間、PCを操作しない状態が続くと、スリープへ移行し、消費電力を抑えます。
スリープの移行と再開は、瞬時に行われます。そのため、席を外したい時など、作業中に急な中断が生じた場合でも、スリープモードへ切り替えることで、作業状態を素早く保存します。これにより、作業効率を向上させるだけでなく、コンピュータの電力消費を抑えることで、バッテリーを長持ちさせることができます。
Windows 10・11でスリープモードを設定する方法とメリット・デメリットについて解説
どのような場合に、パソコンをスリープさせないようにしますか?
このようにスリープモードはコンピュータの電力消費を抑え、作業の中断と再開を簡単に行えるという便利な機能ですが、一方で、下記に挙げるようなシーンでは、作業効率を向上させるために、スリープを無効にしたいケースもあります。
シーン1:長時間のタスクを実行中の場合
大容量ファイルのダウンロードや動画のエンコード処理、データのバックアップなど、一部のタスクは完了までに長時間を要する場合があります。これらのタスクが実行されている最中に、スリープへ移行してしまうと、プロセスが中断してしまう可能性があります。
ファイル履歴、OneDrive、Windows専用ツールを使って、ユーザーデータをバックアップする方法
シーン2:ネットワーク接続の維持したい場合
スリープ移行時にPCのネットワーク接続を切断してしまうことがあります。これは、リモートからのアクセスが必要なサーバーなどの場合、問題となります。
シーン3:スリープへ移行する時間が極端に短い場合
システム管理者により、スリープの開始時間が極端に短く設定されていることで、煩わしく感じるだけでなく、生産性が低下することがあります。
パソコンのスリープ機能を無効にするには?
スリープを無効化したい場合、システムの電源設定を変更してください。それにより、デスクトップをスリープさせないように変更することができます。また、一時的にスリープを停止させたい場合は、アプリを使ってスリープモードを無効化することもできます。PowerToysの「Awake」や「Sleep Preventer」は、スリープ無効化の専用アプリです。これらのアプリは、システムの制限により、電源設定が変更できないときにも有効です。
公開日: 2022/04/19 ・ 最終更新日: 2023/08/02 ・ 著者:まきばひつじ ・ この記事をシェアする
操作方法
Windowsのスリープ設定を解除する
システムの電源設定で、PCをスリープにさせないようにする方法です。Windows 10および11は、デフォルトでスリープ機能が有効です。そのため、一定時間なにも操作しない状態が続くと、自動でスリープ状態へ移行します。もし、パソコンを常に起動させたい時は、本ステップの手順に沿って、スリープを無効にしてください。
1 (スタート)>[設定]>[システム]とクリックします。
[システム]を開きます。
2 システムが開いたら、メニューの中から[電源とスリープ]をクリックします。
[電源とスリープ]をクリックします。
3 画面が切り替わったら、スリープの項目にある プルダウンメニューをクリックします。
プルダウンメニューをクリックします。
4 表示されたメニューの中から、スリープの項目*を[なし]を選択します。
[なし]を選択します。
*ノートPCやタブレットの場合は、[バッテリー駆動時]と[電源に接続時]のそれぞれの項目を なし に変更してください。
1 (スタート)>[設定]>[システム]とクリックします。
[システム]を開きます。
2 表示された項目の中から[電源とバッテリー]をクリックします。
[電源とバッテリー]をクリックします。
3 電源とバッテリー画面に切り替わったら、[画面とスリープ]をクリックします。
[画面とスリープ]をクリックします。
4「XXにデバイスをスリープ状態にする」のメニュー* をクリックして[なし]を選択します。
[なし]を選択します。
*ノートPCやタブレットの場合は、[バッテリー駆動時]と[電源に接続時]のそれぞれの項目を なし に変更してください。
*Windows 11の場合は、[次の時間が経過した後に画面の電源を切る]の項目を「なし」にしてください。
アプリを使ってパソコンをスリープさせないようにする
一時的にスリープ設定を無効にしたい場合や、会社支給のパソコンで、システム設定の変更が管理者によって制限されているときは、対応するアプリを使って、パソコンをスリープさせないように設定することができます。
(A)PowerToysのAwakeを利用する
「Awake」は、Microsoft社のアプリPowerToysに含まれる機能です。Awakeを使うことで、スリープ機能を無効化することができます。PowerToysは、GitHub または Microsfot ストアからダウンロードすることができます。
PowerToysのダウンロード方法および基本的な使用方法はこちら
1 PowerToysを起動し、メニューの中から[全般]をクリックします。
[全般]をクリックします。
2 外観および動作 の項目にある[起動時に実行]のスイッチをオンにします。
[起動時に実行]をオンにします。
3 画面左のメニューの中から、[Awake]をクリックします。
[Awake]をクリックします。
4[Awakeを有効にする]にあるスイッチをオンにします。
[Awakeを有効にする]をオンにします。
5[モード]の項目にある プルダウンメニュー をクリックします。
プルダウンメニューをクリックします。
6 表示されたメニューの中から、[無期限に起動したままにする]を選択します。
[無期限に起動したままにする]を選択します。
(B)Sleep Preventer を利用する
「Sleep Preventer」はスリープの無効化に特化した専用のアプリです。動作は軽量で、exeファイルのみで動作し、レジストリを書き換えることもありません。画面は英語表記ですが、操作はシンプルなので、すぐに利用することができます。
Sleep Preventerをインストールする
Sleep Preventerは、SOFTPEDIA から無料で入手できます。下記の手順を参考に、アプリをインストールしてください。
2[Softpedia Secure Download(XX)]*をクリックします。
[Softpedia Secure…]をクリックします。
*ダウンロード元サーバーは、US、EU のどちらを選択しても構いません。ダウンロードが開始されるまでに時間がかかる場合があります。
3 ダウンロード完了の通知が表示されたら、[ファイルを開く]*をクリックします。
[ファイルを開く]をクリックします。
*画面は、Microsoft Edgeです。
4 Sleep Preventer(.exe)をデスクトップなど適当な場所に展開*します。
ファイルを適当な場所にコピーします。
*展開するときは、Sleep Preventer(.exe)をデスクトップなどにドラッグしてください。
Sleep Preventerを実行してスリープを無効化する
Sleep Preventerを使えば、ワンクリックでスリープを無効化できます。また、タイマー機能を使って、指定した時間のみ、パソコンをスリープさせないようにすることもできます。
1 Sleep Preventer をダブルクリックして、アプリを起動します。
[Sleep Preventer]を起動します。
2 アプリが起動したら、[Prevent Sleep]ボタン*をクリックして、スリープを無効化します。
[Prevent Sleep]をクリックします。
*ボタンをもう一度クリックすると、機能を停止できます。