
Windows10で スタートボタン または Windowsキー が反応しないときの修復方法はこちら

はじめに
デスクトップ左下にあるスタートボタンが反応しないときの対処方法と、キーボードの Windowsキーを押しても反応しないときも、対処の方法は同じです。但し、スタートボタンの 右クリック が反応しない場合は、対処方法が異なります。右クリックが反応しない場合は、こちら
を参照してください。
【ケース1】スタートボタンが反応しないとき

【ケース2】Windowsキーが反応しないとき


公開日:
2021/05/13 /
最終更新日:
2022/08/25 /
著者:まきばひつじ /
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STEP1 スタートボタン が 反応しない の問題の修復
システムの一時的な問題で、スタートボタンが反応しないことがあります。そのような場合は、高速スタートアップを停止した状態でWindowsを再起動することにより症状が改善する場合があります。
Windowsを再起動しても、症状に変化が見られない場合は、手順に沿ってWindowsサービスの修復およびシステムファイルの修復を行なってください。
(A)高速スタートアップを停止して再起動する
システムに一時的な問題が発生した場合、高速スタートアップによるキャッシュの影響で、問題が続けて発生することがあります。そのような場合は、高速スタートアップを停止した状態でシステムを再起動することで、症状を改善できる場合があります。

1 キーボードの Ctrl + Alt + Del キーを同時に押します。

[Ctrl]+[Alt]+[Del]キーを同時に押します。
2 画面表示が切り替わったら、画面右下にある電源ボタンをクリックします。

[電源]ボタンをクリックします。
3 キーボードの Shift キーを押しながら、[シャットダウン]をクリックします。

[シャットダウン]をクリックします。
4 Windowsを起動して、スタートボタンが反応するか確認します。

ワンポイント
Windows8、Windows10の機能の一つであるタブレットモードを有効にしている場合は、スタートボタンをクリックしても反応しません。(タブレットモードの仕様です)
タブレットモードの状態を確認し、有効になっている場合は、下記の手順でタブレットモードを解除してください。
1 デスクトップの右下にある[アクションセンター]のアイコンをクリックします。

[アクションセンター]をクリックします。
3 表示されたアクションの中から、[タブレットモード]*をクリックして解除します。

[タブレットモード]をクリックします。
*アクションセンターに[タブレットモード]のパネルが表示されてないときは、[展開]をクリックすると表示されます。

(B)StartMenuExperienceHostを修復する
StartMenu Experience Hostのサービスを修復して、スタートボタンの動作を回復します。修復は、Windows PowerShellを使って、StartMenu Experience Hostをパッケージごとリネームすることで、デフォルトのシステムファイルに置き換えます。
1 キーボードの Ctrl + Alt + Del キーを同時に押します。

[Ctrl]+[Alt]+[Del]キーを押します。
2 表示されたメニューの中から、[タスクマネージャー]をクリックします。

[タスクマネージャー]をクリックします。
3 タスクマネージャーが起動したら、ウインドウ左下にある[詳細]をクリックします。

[詳細]をクリックします。
4 詳細表示に切り替わったら、プロセスの一覧の中から[エクスプローラー]を右クリックします。

[エクスプローラー]を右クリックします。
5 表示されたメニューの中から、[タスクの終了]を選択します。

[タスクの終了]を選択します。
6 タスクマネージャーのメニューバーの中から、[ファイル]をクリックします。

[ファイル]をクリックします。

ワンポイント
エクスプローラーのタスクを終了すると、壁紙やタスクバーが閉じられ、スタートボタンの表示も消えます。これはWindowsのシェルであるエクスプローラーを終了したためです。この操作は、StartMenu Experience Host の修復に必要な操作です。そのまま手順を進めてください。(表示はあとで元に戻ります)
7 表示されたメニューの中から、[新しいタスクの実行]をクリックします。

[新しいタスクの実行]を選択します。
8 新しいタスクの作成が表示されたら、開くの欄に powershell と入力します。

powershell

コマンドを入力します。
9 コマンドを入力したら、[OK]ボタンをクリックします。

[OK]ボタンをクリックします。
10 Windows PowerShellが起動したら、下記のコマンドを入力します。

cmd /c ren %USERPROFILE%\AppData\Local\Packages\Microsoft.Windows.StartMenuExperienceHost_cw5n1h2txyewy Microsoft.Windows.StartMenuExperienceHost_cw5n1h2txyewy.old

コマンドを入力します。

ワンポイント
Windows PowerShelの画面上でマウスを右クリックすると、コピーしたコマンドを貼り付けることができます。

11 コマンドを入力したら、Enter キーを押します。

[Enter]キーを押します。
12 続けて explorer と入力して Enter キーを押します。

explorer

コマンドを入力して[Enter]キーを押します。
13[閉じる]ボタンで画面を閉じます。

[閉じる]ボタンで画面を閉じます。
14 画面を閉じたら 10秒程待ってから、[スタート]ボタンをクリックして反応があるか確認してください。

(C)システムファイルを修復する
Windowsのシステムファイルを修復して、スタートボタンが反応しない症状から回復させます。システムファイルの修復には、Windows標準で用意されている Dism(展開イメージのサービスと管理)と SFC(システムファイルチェッカー)の2つのツールを利用します。
1 キーボードの Ctrl + Alt + Del キーを同時に押します。

[Ctrl]+[Alt]+[Del]キーを押します。
2 表示されたメニューの中から、[タスクマネージャー]を選択します。

[タスクマネージャー]を選択します。
3 タスクマネージャーが起動したら、メニューバーの中から[ファイル]をクリックします。

[ファイル]をクリックします。
4 表示されたメニューの中から、[新しいタスクの実行]をクリックします。

[新しいタスクの実行]を選択します。
5 新しいタスクの作成が表示されたら、開くの欄に powershell と入力します。

powershell

コマンドを入力します
6[このタスクに管理者特権を付与して作成します]にチェックを付けます。

[このタスクに管理者特権…]にチェックを付けます。
7[OK]ボタンをクリックします。

[OK]ボタンをクリックします。
8 Windows PowerShellが起動したら、下記のコマンドを入力して Enter キーを押します。

DISM.exe /Online /Cleanup-image /Restorehealth

コマンドを入力して[Enter]キーを押します。

ワンポイント
Dism および SFC によるシステムファイルの修復が完了するまでには時間が掛かる場合があります。PCの電源を切らずに、処理が完了するまでお待ちください。
PC用語 Dismとは: Windowsイメージファイルを管理・展開するためのツールです。Windowsイメージからシステムファイルを展開することで破損したファイルを置き換えることができます。正式名は「展開イメージのサービスと管理」です。
9 Dismによるシステムファイルの修復が完了したら、下記のコマンドを入力して Enter キーを押します。

sfc /scannow

コマンドを入力して[Enter]キーを押します。
10 システムファイルの修復が完了したら、右上の[閉じる]ボタンで画面を閉じます。

[閉じる]ボタンで画面を閉じます。
PC用語 SFCとは: Windowsシステムファイルをスキャンしてファイルの破損・整合性をチェックします。問題が見つかった場合は、システムファイルのキャッシュを使い修復を行います。正式名は「システムファイルチェッカー」です。
11 Windows PowerShellを閉じたあと、PCを再起動させ、スタートボタンが反応するか確認してください。

(D)アカウントを新規作成する
StartMenu Experience Hostの修復やシステムファイルの修復後も改善がない場合は、新しいユーザーアカウントを作成して動作を確認します。。作成したアカウントでログインして[スタート
]ボタンが反応するか確認します。
1 キーボードの Ctrl + Alt + Del キーを同時に押します。

[Ctrl]+[Alt]+[Del]キーを押します。
2 表示されたメニューの中から、[タスクマネージャー]をクリックします。

[タスクマネージャー]をクリックします。
3 タスクマネージャーが起動したら、メニューバーの中から[ファイル]をクリックします。

[ファイル]をクリックします。
4 表示されたメニューの中から、[新しいタスクの実行]をクリックします。

[新しいタスクの実行]をクリックします。
5 新しいタスクの作成が表示されたら、開くの欄に netplwiz と入力します。

netplwiz

コマンドを入力します
6 コマンドを入力したら、[OK]ボタンをクリックします。

[OK]ボタンをクリックします。
7 ユーザー アカウントの画面が表示されたら、[追加]ボタンをクリックします。

[追加]ボタンをクリックします。
8[Microsoft アカウントを使わずにサインインする(お勧めしません)]をクリックします。

[Microsoft アカウントを使わずに…]をクリックします。
9 ユーザーの追加に切り替わったら、[ローカルアカウント]ボタンをクリックします。

[ローカルアカウント]ボタンをクリックします。
10 ローカルアカウントの作成画面に切り替わったら、ユーザー名を入力します。

「ユーザー名」を入力します。
11 ユーザー名を入力したら、[次へ]ボタンをクリックします。

[次へ]ボタンをクリックします。
12 アカウントの作成に必要な情報をすべて入力したら、[完了]ボタンをクリックします。
![[完了]ボタンをクリックします。](/img/windows/setting/start-unresponsive-25.png)
[完了]ボタンをクリックします。
13 ユーザーアカウント 画面に戻ったら、新規作成したユーザーアカウント名をクリックします。

アカウント名をクリックします。
14 ユーザーアカウントを選択したら、[プロパティ]ボタンをクリックします。
![[プロパティ]ボタンをクリックします。](/img/windows/setting/start-unresponsive-27.png)
[プロパティ]ボタンをクリックします。
15[グループメンバーシップ]タブをクリックします。

[グループメンバーシップ]タブをクリックします。
16[管理者]を選択します。

[管理者]を選択します。

ワンポイント
[グループメンバーシップ]タブでは、アカウント毎にシステムの操作権限を付与することができます。
17 管理者を選択したら、画面下にある[OK]ボタンをクリックします。

[OK]ボタンをクリックします。
18 ユーザーアカウントの画面戻ったら、[OK]ボタンをクリックして画面を閉じます。

[OK]ボタンをクリックします。
19 Windowsを再起動して、新規作成したアカウントで起動します。

新規作成したアカウントで起動します。
20 画面が切り替わったら、必要に応じて設定を変更した上で[同意]ボタンをクリックします。

[同意]ボタンをクリックします。
21 デスクトップ画面が開いたら、[スタート]ボタンが反応するか確認します。
新規に作成したユーザーアカウントで スタートボタンが反応する ときは

ワンポイント
新規に作成したユーザーアカウントで、スタートボタンが正常に反応する場合は、新しく作成したユーザーアカウントでWindowsを使用することを検討してください。その際、必要に応じて、これまで保存したデータや設定を新しいアカウントに移行させてください。
→ ユーザーデータが、OneDriveに保存されている場合は、STEP2 新規アカウントにデータを移行させる を参考にして、旧ユーザーアカウントから、新規ユーザーアカウントへデータを移動させてください。

STEP2 新しいアカウントへデータを移行する
古いユーザーアカウントから新しいユーザーアカウントへデータや設定を移行させる方法の紹介です。OneDriveのバックアップ機能を有効にしている場合は、以下の手順でデータを移動させることができます。

(A)Microsoftアカウントを移行する
新規で作成したユーザーアカウントに、Microsoftアカウントの情報を紐付けます。1台のPCでひとつのMicrosoftアカウントを、複数のアカウント(プロファイル)に紐づけることはできません。そのため、アカウントの紐付けを行う時は、先に古いユーザーアカウントをローカルアカウントに切り替える必要があります。
1 スタートボタンが反応しない古いユーザーアカウントで起動します。

古いユーザーアカウントで起動します。
2 キーボードの Ctrl + Alt + Del キーを同時に押します。

[Ctrl]+[Alt]+[Del]キーを押します。
3 表示されたメニューの中から、[タスクマネージャー]をクリックします。

[タスクマネージャー]をクリックします。
4 タスクマネージャーが起動したら、メニューバーの中から[ファイル]をクリックします。

[ファイル]をクリックします。
5 表示されたメニューの中から、[新しいタスクの実行]をクリックします。

[新しいタスクの実行]を選択します。
6 新しいタスクの作成が表示されたら、開くの欄に ms-settings: と入力します。

ms-settings:

コマンドを入力します
7 コマンドを入力したら、[OK]ボタンをクリックします。

[OK]ボタンをクリックします。
8 設定が開いたら、[アカウント]をクリックします。

[アカウント]を選択します。
9[ローカルアカウントでのサインインに切り替える]をクリックします。

[ローカルアカウントでの…]をクリックします。
10 ローカルアカウントに切り替えますかと表示されたら、[次へ]ボタンをクリックします。

[次へ]ボタンをクリックします。
11 ご本人確認をしますと表示されたら、PINを入力します。

PINを入力します。
12 ローカルアカウント情報を入力してくださいと表示されたら、[次へ]ボタンをクリックします。

[次へ]ボタンをクリックします。
13 画面が切り替わったら、[サインアウトと完了]ボタンをクリックします。

[サインアウトと完了]ボタンをクリックします。
14 サインイン画面に切り替わったら、新しいユーザーアカウントで起動します。

新しいアカウントで起動します。
15[スタート]ボタンをクリックします。
16[設定]をクリックします。
17 Windowsの設定が開いたら、[アカウント]をクリックします。

[アカウント]をクリックします。
18[Microsoftアカウントでのサインインに切り替える]をクリックします。

[Microsoftアカウントでの…]をクリックします。
19 Microsoftアカウントのメールアドレスを入力します。

Microsoftアカウントを入力します。
20[次へ]ボタンをクリックします。

[次へ]ボタンをクリックします。
21 パスワードを入力します。

パスワードを入力します。
22[サインイン]ボタンをクリックします。

[サインイン]ボタンをクリックします。

23[次へ]*ボタンをクリックします。

[次へ]ボタンをクリックします。
*新規にアカウントを作成したときに、パスワードを設定した場合は入力してください。
24[次へ]ボタンをクリックします。

[次へ]ボタンをクリックします。
25 新規に設定したいPIN*を入力します。

PINを入力します。
*古いアカウントで利用していたPINと同じPINを設定することもできます。
26 PINを入力したら、[OK]ボタンをクリックします。

[OK]ボタンをクリックします。
27 以上で、Microsoftアカウントの切り替えは完了です。続けてOneDriveにサインインして、データを移動させます。
(B)移行したアカウントでOneDriveにサインインする
これまで保存していたデータを新しいアカウントに移行させるために、OneDriveへサインインします。
1 エクスプローラーを起動して、ナビゲーションメニューの[OneDrive]をクリックします。

[OneDrive]をクリックします。
2 OneDriveを設定が開いたら、Microsoftアカウントのメールアドレスを入力します。

メールアドレスを起動します。
3[サインイン]ボタンをクリックします。

[サインイン]をクリックします。
4[次へ]ボタンをクリックします。

[次へ]ボタンをクリックします。
5[続ける]ボタンをクリックします。

[続ける]ボタンをクリックします。
6[次へ]ボタンをクリックします。

[次へ]ボタンをクリックします。
7[次へ]ボタンをクリックします。

[次へ]ボタンをクリックします。
8[次へ]ボタンをクリックします。

[次へ]ボタンをクリックします。
9[後で]ボタンをクリックします。

[後で]ボタンをクリックします。
10[OneDriveフォルダーを開く]ボタンをクリックします。

[OneDriveフォルダーを開く]ボタンをクリックします。
11以上で、OneDriveの設定は完了です。しばらくするとデータの同期が開始されます。