はじ
めに
PCのスクリーンショットは、Windowsの標準機能のみで実行することが可能です。スクリーンショットを撮ると、PCに表示されている画面を、静止画像として保存することができるので、表示されている映像を画像ファイルとして保存したいときや、PCの状態を画像として保存 または 共有したいときに便利です。
PCの画面を静止画として保存するには、ショートカットキーを使う方法と、Snipping Toolなどのアプリ使う方法の2つがあります。アプリを利用する場合、アプリの起動や、ファイルを保存する手間が発生しますが、撮影した静止画像を直接、加工・編集することが可能です。
一方、ショートカットキーを使った場合は、アプリを起動する手間がいらないので、簡単に、且つ素早くスクリーンショットを撮影することができます。また、ショートカットキーには、いくつかの組み合わせが用意されており、画像ファイルとして自動保存したり、クリップボードにコピーすることができるので、用途に合わせて利用することができます。

ショートカットキーを使うと、簡単にPCの画面を静止画として保存することができます。尚、一部のショートカットキー操作には、Xbox Game Barが必要です。

PCのスクリーンショットの撮影方法により、画像の保存先は異なります。本記事では、スクショの撮り方と合わせて、ファイルの保存先について解説します。

撮影された画像は、直接、OneDriveへ保存することもできます。OneDriveへ保存するように設定した場合、ショートカットキーのみで、静止画像を保存できます。
公開日:
2021/08/19 /
最終更新日:
2023/01/26 /
著者:まきばひつじ /
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PCのスクリーンショットを撮る
このステップでは、ショートカットキーを使って、PCのスクリーンショットを撮るための5つの方法を紹介します。方法ごとに、ショートカットキーの組み合わせは異なり、撮影の範囲や画像ファイルの保存方法も違います。用途に合わせて、最適なショートカットキー操作を選択してください。
PC スクリーンショットのショートカットキー (詳細を確認したいときは画像をクリック)
*スクリーンショットの保存先が、OneDriveに設定されている場合は[OneDrive]>[ピクチャ]>[スクリーンショット]に保存されます。
(1)Windows全体をスクリーンショット
ショートカットキーを使って、Windowsの画面全体をスクリーンショットする方法です。この方法で撮影した場合、開いているウインドウやタスクバーなどPC画面に表示されているものすべてを、静止画として保存します。画面全体のスクリーンショットを撮る場合、撮影と同時に、ファイルに出力(保存)する方法と、クリップボードへコピーする方法の2通りがあります。
Windowsの画面全体をスクリーンショットして、ファイルに保存したいとき
撮影した画面全体のスクリーンショットをファイルとして保存したい場合の手順です。手動でファイルを保存する手間が省けるので、連続して画面を撮影したいときに便利な方法です。
1 キーボードのキーを押しながら、Print Screenキーを押します。

[Win]+[Prt Scr]キーを押します。
2 画面が一瞬暗くなり、撮影したスクリーンショットが静止画としてファイル保存されます。

静止画として保存されました。

スクリーンショットの保存先は、[ピクチャ]>[スクリーンショット]フォルダーです。保存された静止画像は、PNG形式で保存され、ファイル名の末尾に連番が付与されます。

スクショしたファイル名の連番をリセットしたいときは?

ショートカットキーでPCのスクリーンショットを撮ると、撮影した順番でファイル名の末尾に連番が振られます。この連番をリセット(1から振り直したい)したいときは、下記の手順でレジストリの値を変更してください。レジストリの値を変更することにより、新規に撮影されたファイルの連番を、最初から振り直す*ことができます。
ファイル名に振られる連番をリセットする方法

❶スタートを右クリック >[ファイル名を指定して実行]を開き、regedit と入力して[OK]をクリックします。ユーザーアカウント制御が表示されたら[はい]を選択します。

❷ レジストリエディタが起動したら、[HKEY_CURRENT_USER]>[Software]>[Microsoft]>[Windows]>[CurrentVersion]>[Explorer]と順に開きます。

❸ 「ScreenshotIndex」の項目をダブルクリックし、[値のデータ]の数字を 1 に書き換え、[OK]ボタンをクリックします。レジストリエディターを閉じて操作完了です。
*リセット後、保存先フォルダーに同じファイル名(番号)が存在する場合、該当する番号をスキップして次の数字を自動で割り振ります。(連番のリセットにより、既存のファイルが上書きされることはありません)
画面全体をスクリーンショットして、クリップボードにコピーしたいとき
撮影した画面全体のスクリーンショットをクリップボードへコピーします。撮影したスクショをドキュメントなどに貼り付けて使用したいときや、加工したいときに便利な方法です。但し、OneDriveへの自動保存を有効にしている場合は、OneDriveに保存されます。
1 撮影したい画面を開き、キーボードの Print Screen キーを押します。

[Prt Scr]キーを押します。
2 ペイントなどのアプリを起動し、[貼り付け]ボタン*をクリックします。

アプリを起動して貼り付けます。
*起動したアプリに[貼り付け]ボタンがない場合、ファイルメニュー(編集 > 貼り付け など)から貼り付けてください。

撮影された画面は、ファイルとして保存されずに、クリップボードへコピーされます。スクショされた画面を利用するには、ペイントやOfficeアプリなどを起動して、貼り付ける必要があります。

スクリーンショットの保存先がOneDriveに設定されているときは

OneDriveを利用している場合、スクリーンショットの保存先をOneDriveに指定することができます。OneDriveへの保存を有効にすると、[Print Screen]キーを押すことで、クリップボードではなく、[OneDrive]>[ピクチャ]>[スクリーンショット]フォルダーへ保存*1されます。
OneDriveへの保存を有効 または 解除したい場合は、下記の手順で設定してください。
スクリーンショットの保存先をOneDriveに設定(または解除)する方法

❶ タスクバーにあるOneDrive のアイコンをクリックします。アイコンがない場合は、[隠れているインジケーターを表示]をクリックして表示してください。

❷ OneDriveの画面が開いたら、画面右上にある(ヘルプと設定)ボタンをクリック。設定画面が開いたら、[バックアップ]タブを開きます。

❸[作成したスクリーンショットをOneDriveに自動的に保存する]にチェック*2して、[OK]ボタンで画面を閉じます。
- *1「スクリーンショットを保存しました」とOneDriveから通知がされます。
- *2 OneDriveへの自動保存を解除したいときは、チェックを外してください。


(2)アクティブなウインドウのみをスクショで撮る
開いているウインドウのみを静止画として保存する方法です。複数のウインドウが開いている場合は、アクティブなウインドウ(一番手前に表示されているウインドウ)のみを保存します。画面全体のスクショと同様、撮影と同時にファイルに出力(保存)する方法と、クリップボードへコピーする方法の2通りがあります。
ウインドウをスクリーンショットして、ファイルに保存したいとき
撮影したアクティブウインドウを静止画としてファイルに保存したい場合の手順です。この方法で撮影するには、Xbox Game Barがインストールされている必要があります。
1 キーボードのとAltキーを押しながら、Print Screenキー*を押します。

[Win]+[Alt]+[Prt Scr]キーを押します。
*スクショを撮りたいウインドウをアクティブにしてください。アクティブにしないまま撮影した場合、真っ暗な画面が保存されます。
2 通知*が表示され、撮影したスクリーンショットがファイルに保存されます。

スクショした画像が保存されました。
*Xbox Game Barから、「スクリーンショットが保存されました」と通知が表示されます。

撮影された画像の保存先は、[ビデオ]>[キャプチャ]フォルダーです。保存された画像は、PNG形式で保存され、ファイル名は、[撮影したウインドウのアプリ名]+[スクショを実行した日時]で命名されます。

ショートカットキーが反応しないときは

+Alt+Print Screenキーでスクリーンショットを撮るには、Xbox Game Bar がインストール*されている必要があります。もし、Xbox Game Barがインストールされているにも関わらず、ショートカットキーが反応しない場合は、ゲームクリップの録画機能が無効になっている可能性があります。下記の手順で設定を有効にしてください。
Xbox Game Barのキャプチャ機能を有効にする方法

❶[スタート]>[設定]とクリックし、設定画面が開いたら、[ゲーム]をクリックして開きます。

❷ ゲームの設定画面が開いたら、メニューの中から、[Xbox Game Bar ]をクリックします。

❸[...を行うことができるように、Xbox Game Barを有効にします]のスイッチをオンにします。
*Xbox Game Bar がインストールされていないときは、Windows標準のアプリを削除・インストールする を参考に、アプリをインストールしてください。


ウインドウをスクリーンショットして、クリップボードにコピーしたいとき
撮影したアクティブなウインドウをクリップボードへコピーします。撮影したスクショをドキュメントなどに貼り付けて使用したいときや、画像編集アプリ等で加工したいときに便利な方法です。但し、OneDriveへの自動保存を有効にしている場合は、OneDriveに保存されます。
1 撮影したいウインドウを開き、キーボードの Alt+Print Screen キーを押します。

[Alt]+[Prt Scr]キーを押します。
2 ペイントなどのアプリを起動し、[貼り付け]ボタン*をクリックします。

アプリを起動して貼り付けます。
*起動したアプリに[貼り付け]ボタンがない場合、ファイルメニュー(編集 > 貼り付け など)から貼り付けてください。

撮影されたウインドウは、ファイルとして保存されずに、クリップボードへコピーされます。OneDriveへの自動保存が有効になっている場合は、クリップボードではなく、[OneDrive]>[ピクチャ]>[スクリーンショット]に保存されます。
(3)スクリーンショットで範囲指定する
Windowsでスクリーンショットの範囲指定したいときの方法です。範囲指定してスクショを撮るには、Snipping Tool(切り取り&スケッチ)などのアプリを使います。本記事では、ショートカットキーを使って、アプリを起動させ、スクショしたい領域をマウスで範囲指定する方法を紹介します。
スクリーンショットの範囲指定を行いたいとき
ショートカットキーを使ってスクショ撮影のアプリを起動し、マウスでスクリーンショットの範囲指定を行います。ショートカットキーを利用した場合、Windows10の場合は「切り取り&スケッチ」が、Windows11の場合は「Snipping Tool」が起動します。
1 キーボードのとShiftキーを押しながら、Sキー*を押します。

[Win]+[Shift]+[S]キーを押します。
*ショートカットキーを使わずに、スタートメニューからSnipping Tool(切り取り&スケッチ)を起動することもできます。
2 表示されたツールバーの中から、(四角形の領域切り取り)ボタン*をクリックします。

[四角形の領域切り取り]ボタンをクリックします。
*[フリーフォーム領域切り取り]ボタンをクリックすると、フリーハンドでスクリーンショットの範囲指定をすることができます。
3 マウスをドラッグして、スクショしたい領域を 範囲指定 *します。

マウスで範囲指定します。
*マウスのボタンを離したタイミングで、範囲指定した領域がクリップボードへコピーされます。
4 ペイントなどのアプリを起動し、[貼り付け]ボタン*をクリックします。

アプリを起動して貼り付けます。
*起動したアプリに[貼り付け]ボタンがない場合、ファイルメニュー(編集 > 貼り付け など)から貼り付けてください。

範囲指定したあと、画面右下に表示される通知をクリックすると、Snipping Tools(切り取り&スケッチ)が起動し、撮影した画像の加工や保存ができます。

画面を静止画ではなく、動画で録画したい場合は?

ここまで、Windowsに表示されている画面を静止画として保存する方法を紹介しましたが、Windows10、11にプリインストールされているXbox Game barを利用すると、アプリ*1やゲームのプレイ画面を動画で録画することができます。
Windowsの画面を動画で録画する方法

❶ 録画したいアプリ画面を開いたあと、キーボードのキーを押しながら[G]キーを押して、Xbox Game Barを起動します。

❷ Xbox Game Barが起動したら、画面左上のキャプチャーウインドウ内にある (録画を開始)ボタン*2をクリックして録画を開始します。

❸ 録画された動画は、[ビデオ]>[キャプチャ]フォルダーに保存されます。(動画のファイル形式はMP4です)
- *1デスクトップ画面やエクスプローラー、その他一部のアプリは録画することができません。
- *2キーボードの
+[Alt]+[R]キーを押して、録画を開始することもできます。
スクリーンショットの保存先
このステップでは、Windowsで撮影したスクリーンショットの保存先を変更する方法を紹介します。スクショ画像は、撮影方法により[ピクチャ]>[スクリーンショット]または[ビデオ]>[キャプチャ]フォルダーに保存されますが、設定により保存先を変更することができます。
(1)画像の保存先を変更する
スクリーンショットの保存先を変更するには、対象フォルダーのプロパティ画面から行います。プロパティ画面で、移動先フォルダーの場所を指定することで、スクショ画像の保存先を変更することが可能です。ここでは、例として[ピクチャ]>[スクリーンショット]フォルダーに保存される静止画像が、デスクトップ内に新規作成したフォルダーに保存されるように設定する方法を紹介します。
下記の手順では、Windows11を例に説明していますが、Windows10でも手順は同じです。
1 エクスプローラーを起動して、[ピクチャ]フォルダを開きます。

[ピクチャ]を開きます。
2 ピクチャフォルダー内にある[スクリーンショット]フォルダを右クリックします。

[スクリーンショット]を右クリックします。
3 表示された右クリックメニューの中から[プロパティ]をクリックします。

[プロパティ]をクリックします。
4 フォルダーのプロパティが開いたら、[場所]タブをクリックします。

[場所]タブをクリックします。
5 場所タブに切り替わったら、[移動]ボタンをクリックします。

[移動]ボタンをクリックします。
6 デスクトップフォルダーを開き、画面上部の[新しいフォルダー]*をクリックします。

[新しいフォルダー]をクリックします。
*必要に応じて、フォルダー名を変更してください。但し、この後の設定によりフォルダー名は「スクリーンショット」と表記されます。

デスクトップやドキュメントを直接、保存先として設定することもできます。但し、保存先をこれらフォルダーに設定した場合、保存先を元の場所に戻すことができなくなります。そのため、デスクトップやドキュメント内に新規作成したサブフォルダーを保存先として設定することをお勧めします。
7 新規作成された[新しいフォルダー]をクリックして選択します。

新しく作成されたフォルダーをクリックします。
8 フォルダーを選択したら、画面右下にある[フォルダーの選択]ボタンをクリックします。

[フォルダーの選択]ボタンをクリックします。
9 フォルダーのプロパティ画面に戻ったら、[OK]ボタンをクリックします。

[OK]ボタンをクリックします。
10 確認のメッセージが表示されたら、[はい]*ボタンをクリックします。

[はい]ボタンをクリックします。
*[はい]ボタンを選択すると、スクリーンショットフォルダー内に保存された既存のファイルを、新しい保存先フォルダーへ移動します。既存のファイルを移動したくないときは、[いいえ]ボタンをクリックしてください。

フォルダー リダイレクトの警告が表示されたら?

保存先フォルダーを移動しようとしたときに、「フォルダー"XXX"を、別のシステムの"XXX"にあるフォルダー"XXX"にリダイレクトしますか?リダイレクトを続行するとそれらを分離したり、既定の場所を復元できなくなります。リダイレクトを続行しますか?」とメッセージが表示される場合があります。
これは、デスクトップやドキュメントなどの既存の特殊フォルダーを移動先として選択したためです。スクショ画像の保存先フォルダーを移動するときは、できるだけ新規に作成したフォルダーを選択するようにください。

上図のようなリダイレクトの警告が表示されたときは[いいえ]で中断し、別のフォルダーを指定し直してください。