高速スタートアップとは?
高速スタートアップは、Windows 10 および Windows 11に搭載された、システムの起動時間を短縮する機能です。高速スタートアップを有効にすると、シャットダウン時にシステムの状態をディスクに保存します。PC起動時には、保存されたファイルを読み込むことで、一部の起動プロセスを省略し、ブートを高速化させます。
高速スタートアップは、デフォルト設定で有効であり、コントロールパネルから設定を変更することができます。
なぜ、高速スタートアップが表示されないのですか?
しかしながら、何らかの原因により、高速スタートアップの設定項目が表示されない場合があります。理由は主に以下の2つが考えられます。
(原因その1)ハードウェアの互換性の問題
一部のハードウェアでは高速スタートアップをサポートしていないことがあります。その場合、Windowsは高速スタートアップを無効化し、その設定項目を非表示にすることがあります。これは、デバイスドライバーが高速スタートアップをサポートしていない場合にも当てはまります。
(原因その2)休止状態が無効になっている
高速スタートアップは、ハイバネーション(休止状態)とコールドブート(シャットダウン状態からのPC起動)を組み合わせた機能です。そのため、休止状態の機能が無効になっている、または ハイバネーションのファイル(Hiberfil.sys)が削除されている場合、高速スタートアップの設定項目が表示されなくなります。
以上のいずれかの理由で、高速スタートアップの設定項目が表示されていない可能性があります。このうち、ハードウェアの互換性に問題がある場合、高速スタートアップに対応させることは困難です。ですが、休止状態が無効になっていることにより、高速スタートアップの項目が表示されていない場合は、簡単なコマンドの実行により解決することができます。
公開日: 2022/01/25 ・ 最終更新日: 2023/08/03 ・ 著者:まきばひつじ ・ この記事をシェアする
操作方法
コントロールパネルの電源オプションで「高速スタートアップ」及び「休止状態」が選択できない場合は、ハイバネーションが無効になっているか、ハードウェアが対応していないかのいずれかです。ハイバネーションを有効にするには、powercfgコマンドを使います。
高速スタートアップを表示するために休止状態を有効にする
[高速スタートアップを有効にする(推奨)]のチェック項目項目を表示させるために、Windows PowerShellで powercfg コマンドを使って休止状態を有効にします。コマンドを実行した後は、画面を閉じてPCを再起動してください。PCが再起動したら、「高速スタートアップ」および「休止状態」が選択できることを確認してください。(画面はWindows11ですが、Windows10でも手順は同じです)
1(スタート)ボタンを右クリックします。
2 表示されたメニューの中から、[ターミナル(管理者)]*を選択します。
*Windows10の場合は[Windows PowerShell(管理者)]を選択してください。
3「ユーザーアカウント制御」の画面が表示されたら、[はい]ボタンをクリックします。
[はい]ボタンをクリックします。
4 Windows PowerShellが起動したら、powercfg /h on と入力します。
powercfg /h on
コマンドをコピー
コマンドを入力します。
5 コマンドを入力したら、キーボードの Enter キーを押します。
[Enter]キーを押します。