自作DVDを作成するために必要なものは
BD/DVDプレーヤーで再生可能なDVDビデオを作成するためには、オーサリングソフトが必要です。本記事では、ブルーレイの作成にも対応したVideoByte DVD作成を使った作成手順を説明します。
【オーサリングソフトでできること】
- - 作成したディスクは、BD/DVDプレーヤーで再生することができるので、TVの大画面で視聴ができます。
- - DVDメニューやオープンングムービーを挿入することができます。
- - チャプターを追加して、好きなシーンをリモコンなどで簡単に呼び出すことができます。
VideoByte DVD作成
簡単なステップでオリジナルのDVD、ブルーレイディスクを作成可能。MP4、MOV、MPGなど様々な動画形式に対応し、手頃な価格ながら、ビデオ編集やオーディオ/字幕の追加、チャプターツールなど多くの機能を備えたオーサリングソフトです。
- 開発元:VideoByte
- 価格:¥4,980(永久ライセンス)*
- *月額プランもあります。
VideoByte DVD作成のおすすめポイント
- これ一本でDVD、ブルーレイの作成が可能
→ MP4やMOVなど、あらゆる動画ファイルに対応。読み込んだファイルは、DVD・ブルーレイディスクのどちらへも書き込みすることができます。また、ISOファイル、DVDフォルダー(VIDEO_TS)への出力にも対応しています。 - 動画の編集や字幕/オーディオを追加可能
→輝度、コントラストなどの調整、カット編集、透かしの追加などの動画編集機能を内蔵。オーディオの追加のほか、SRT、SSA、ASS形式の字幕の追加にも対応しています。 - 編集内容を保存できるので、いつでも作業の中断・再開が可能
→ オーサリングソフトによっては、作業内容を保存することができないものがありますが、VideoByte DVD作成は、作業内容をプロジェクトとして保存することができるので、いつでも作業を中断、再開できます。 - 高DPIディスプレイで画面のレイアウトが崩れることがある
→ 高DPIディスプレイの環境だと、DVDメニューのプレビュー画面でテキストやボタン位置がずれてしまうことがあります。(プレビュー画面のみの症状です。書き込みしたディスクでは、レイアウト崩れは発生しません)
公開日: 2022/09/06 ・ 最終更新日: 2023/10/02 ・ 著者:まきばひつじ ・ この記事をシェアする
STEP1 自作DVDの作り方
撮り溜めた映像を使って、子供の成長記録や旅の思い出を集めた映像、結婚式用のDVDなど、あなただけのオリジナルDVDを作成しましょう。オーサリングソフトを使って作成したDVDは、DVD/BDプレーヤーで再生することができるので、友人や仲間に配りたいときにも最適です。
(A)VideoByte DVD作成で自作DVDを作る
VideoByte DVD作成を使うと簡単な手順でオリジナルDVDを作成することができます。無料試用版も用意されているので、購入前にアプリの動作や使用感を確認することができます。
1 VideoByte DVD作成を起動し、作成するディスクのタイプを選択します。
ディスクタイプを選択します。
2 [メディア ファイルを追加]ボタンをクリックして動画ファイルを追加します。
[メディア ファイルを追加]をクリックします。
Videobyte DVD作成では次のビデオフォーマットに対応しています。また、ファイルをドラッグして、動画を追加することもできます。
- 【ビデオフォーマット】3GP (*.3gp;*.3g2), AVI, DV Files (*.dv;*.dif), Flash Video Files (*.flv;*.swf;*.f4v), MOD, MJPEG (*.mjpg;*.mjpeg), MKV, MPEG (*.mpg;*.mpeg;*.mpeg2;*.vob;*.dat), MPEG4 (*.mp4;*.m4v), MPV, QuickTime Files (*.qt;*.mov), Real Media Files (*.rm;*.rmvb), TOD, Video Transport Stream Files (*.ts;*.trp;*.tp), Windows Media Files (*.wmv;*.asf)
- 【HDビデオフォーマット】MPEG2 HD Files (*.mpg;*.mpeg), MPEG4 HD Files (*.mp4), QuickTime HD Files (*.mov), WMV HD Video Files (*.wmv), HD TS, HD MTS, HD M2TS, HD TRP, HD TP
3 動画ファイルの読み込みが完了*したら、[次へ]ボタンをクリックします。
[次へ]ボタンをクリックします。
*ここで、動画の編集([強力ツール]をクリック)や再生の順番の入れ替えができます。
4 用意されたテンプレートの中から、好みのDVDメニューを選択します。
DVDメニューを選択します。
[メニュー]>[名前をつけてプロジェクトを保存]とクリックすると、作業状態をプロジェクトとして保存することができます。保存したプロジェクトファイルは、Videobyte DVD作成の起動時、または[メニュー]>[プロジェクトを開く]から読み込みが可能です。
プロジェクトファイルには以下のような情報が記録されます。
- - 読み込んだ動画ファイル
- - 動画の編集内容
- - チャプター、DVDメニュー
- - サウンドや字幕などの情報など
5 DVDメニューを選択したら、[焼く]ボタンをクリックします。
[焼く]ボタンをクリックします。
6[Discにライティング]にチェックをつけ、パソコンに空のDVDを挿入します。
[Discにライティング]にチェックをつけます。
7[開始]ボタンをクリックして、ディスクへの書き込みを開始します。
[開始]ボタンをクリックします。
ヒント:ディスクの書き込みが正常に完了すると、「成功」とメッセージが表示されます。
(補足)ディスクの書き込み中に表示される画面で、[完了後]のプルダウンメニューから書き込み完了後の動作を次の中から選択することができます。
- - 動作なし
- - プログラムを閉じ、PCをシャットダウン
- - 出力フォルダを開く
- - プログラムを閉じる
ISOファイルに保存できます
保存先を選択の項目で、[名前をつけてISOを保存]にチェックをつけて書き込みを開始すると、ISOファイルとして出力することができます。ISO ファイルは、後からディスクへ書き出しができるほか、マウントすることで、仮想のBD/DVDドライブとして読み込みすることができます。
STEP2 VideoByte DVD作成で編集する
このステップでは、VideoByte DVD作成に搭載された動画編集やオーサリングの機能を紹介します。
(A)ビデオを編集する
VideoByte DVD作成には、以下のようなビデオの編集機能が搭載されています。
- - 回転(動画を90度回転、左右反転、上下反転します)
- - カット(前後の不要な映像部分をカットします)
- - クロップ(映像を切り取って拡大表示します)
- - 効果(ブラー、シャープ、フレーム、グレイ、スケッチ、色えんぴつ、侵食、キューブ、球面化、フィルムグレイン、ウィーナー、ピクセル化、ノイズ、彫刻、エンボス、スムーズ、波、キャンバス、材料、鏡)
- - 調整(音量、輝度、コントラスト、飽和度、色相)
- - ウォーターマーク(テキストまたは画像の透かしを挿入します)
(ビデオを編集するときの手順)
1 編集したい動画をクリックして選択*します。
動画を選択します。
*チェックをつける必要はありません。
2 画面右上にある、[強力ツール] をクリックします。
[強力ツール]をクリックします。
3 表示されたパネルの中から、[ビデオ編集]ボタンをクリックします。
[ビデオ編集]ボタンをクリックします。
4 ビデオ編集のツールの中から、使用したい編集機能をクリックします。
編集機能をクリックします。
5 出力プレビューで編集後の結果を確認しながら、ビデオを編集します。
ビデオを編集します。
6 [適用する]ボタンをクリックして、編集内容を適用します。
[適用する]ボタンをクリックします。
ヒント:[戻す]ボタンをクリックすると、編集前の状態に戻すことができます。
(B)ビデオに字幕を追加する
VideoByte DVD作成では、ビデオに字幕を追加することができます。対応する字幕のファイル形式は、SRT、SSA、ASSです。
【ビデオに字幕を追加する方法】
- 字幕を追加したいビデオを選択します。
- [強力ツール]をクリックします。
- [字幕 編集]ボタンをクリックします。
- [字幕を追加]ボタンをクリックします。
- 字幕ファイルを選択して、[開く]ボタンをクリックします。
- 字幕の表示位置を調整して、[適用する]ボタンをクリックします。
(字幕ファイルの作り方)
字幕ファイルは所定のフォーマット形式で作成されたテキストファイルです。専用のアプリなどを用意する必要はなく、メモ帳などで簡単に作成することができます。ここでは例として、SRT形式の字幕ファイルの作り方を紹介します。
- メモ帳を起動します。
- 下記のフォーマットに従って、字幕ファイルを作成します。
- 1← 連番で番号を振ります
- 00:00:00,000 --> 00:00:05,000← 字幕表示の開始時間と終了時間を指定します。単位は時:分:秒,ミリ秒です。
- ここに字幕として表示したいテキストを入力します。← ひとつ上の行で指定した時間に表示させたい字幕を入力します。
- 2
- 00:00:06,000 --> 00:00:10,000
- この行に入力したテキストは、00:00:06,000 から 00:00:10,000のあいだ、字幕として表示されます。
- 3
- 00:00:12,000 --> 00:00:18,500
- :
- :
- テキストを入力したら、[ファイル]>[名前をつけて保存]とクリックします。
- 文字コードのプルダウンメニューで[utf-8]を選択します。
- 任意のファイル名をつけて保存*します。
*VideoByte DVD作成では、拡張子.txtのままでも字幕ファイルとして読み込みすることができます。
(C)DVDメニューを追加する
VideoByte DVD作成では、DVDメニューのテンプレートがあらかじめ用意されており、選択するだけで、簡単にメニューを作成することができます。
【用意されたDVDメニューのテンプレート】
- - 行事
- - 家庭
- - 結婚
- - 旅行
- - その他
(DVDメニューの編集画面ででできること)
VideoByte DVD作成では、DVDメニューで次のようなカスタマイズが可能です。
- - バックグラウンドミュージック(BGM)を追加できます。
- - 背景画像を変更できます。
- - タイトルのテキストを編集できます。
- - オープニングムービーを挿入できます。
- - 再生、シーンのボタンやビデオの位置を調整できます。
- - メニューなしにすることができます。
(補足)ディスクの書き込み画面では、次の2つの再生モードの中からディスク読み込み後の動作を指定することができます。
- - ディスクを再生したときにメニューから開始する
- - 1番のタイトルから開始する